ノルウェー語講師・青木順子さんのエッセイ > 2013 > 5月
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外食回数とお家Love

同じネタの使いまわしはしたくない主義ですが、たまに「禁じ手」することがあります。

あまりも強烈な体験とかニュースは、「もう1回、伝えたい!」と思ってしまうのですね。

先日、弊サイト「ノルウェー夢ネット」の「最近の話題」というコーナーで、ノルウェー人が1年に平均何回、夕食をレストランで食べるかその回数を取り上げました。

1年に何回、外で食べますか?

1年に何回、外で食べますか?

その元ネタになった新聞記事を読んだ時に、驚いて、「この数字合ってる?」と何度も見直したほどです。

なんと10回。

「え?そんなに少ないの~?」と驚きましたが、「以前よりも回数が増えている」という記述にさらにびっくり。

わかってます、わかってます、ノルウェーの外食は全般的に高くつきます。

日本のように格安で食べられる店というのは、存在しません。

でも値段だけが、これほど少ない外食回数の原因なのか?何か文化の違いがあるのでは?と考えて、知人のノルウェー人に尋ねてみました。

40代の彼は、「10回」という数字に驚かず、「自分が小さかった頃、カフェやコンディトリー(ケーキを売っていてちょっとした喫茶コーナーもある)に昼間連れて行ってもらって、ケーキを食べるということはよくあったけど、夕食をレストランで食べるのは一度もなかったね」と答えました。

おそらくこれは、彼の家が特別ではなく、一般的なノルウェー人家庭の姿と推測できました。

「そういえばノルウェーにはファミレスないな~」と。強いて言えばIKEAのカフェテラスがそれに近い雰囲気でしょうか?

ではレストランで食事をする代わりに、ノルウェー人はどうやって友達やもっと親しい人と「親交をあたためている」のでしょうか?

前述の彼は教えてくれました。「お互いの家に呼び合って、夕食を食べるよ」。

そうだ、そうだ、私はなぜこの点に気付かなかったのでしょう?

私も数えきれないほど、親しい人でも初対面の人にも家に呼んでもらって、ご馳走してもらったではありませんか!

ノルウェー人は日本人よりも自宅に招くハードルが低いですね。

日本ではかなり親しくならないとお互いの家に行く、ということはないかと思います。ずっと付き合っている友達の家も行ったことない、も珍しくありません。

でもノルウェーでは、自分の家に人が来ることにほぼ抵抗がない感じです。

そのために、大きな家に住んで、部屋やお庭をきれいにしているのかな?と思うほど。

ノルウェー人が大好きなバカラオ

ノルウェー人が大好きなバカラオ

いつ人が来ても、「無問題」ですね。

そして家に招く人数も「4人から8人が一般的かな」と教えてくれて、またまたびっくり!

そんなに大人数呼べちゃうんですね~。これは家も広くないとダメですが、食器の数も揃ってないと無理です・・・。

夏はお外で♪

夏はお外で♪

それに比べて日本は、昔よりもホームパーティが一般的になっているとはいえ、それだけの大人数を呼べるのは、まだまだ限られたお宅でしょう。

こんなリビングならば大人数でもOK!

こんなリビングならば大人数でもOK!

となると、手軽に「外で食べましょう」となる流れです。

とはいえ、私もノルウェーに留学してから、以前よりも自宅に人を招くことが、気軽にできるようになりました。また人の家に招ばれることも大好きです。だって人の家って興味ありません?

「外は高い」と言って、スペーシーなお宅に素敵なインテリアと食器を揃えて、家に招くノルウェー人。

今晩のシェフ♪

今晩のシェフ♪

「家に呼ぶのは大変」と、たくさんあるお店から、TPOに合わせて外食をする日本人。

皆さんの好みはどちらですか?

次回のノルウェーについて学ぶサロンは7/20。「ノルウェーのモダンデザインと建築~Fuglenの気鋭デザイナーが語る~」です。詳細・お申し込みはこちらから。

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