ノルウェー人 in Tokyo
スティングが歌った「Englishman in New York」。
そのうち、誰か「Norwegian in Tokyo」を作ってくれないかなぁと夢想しながら、このエッセイを綴ります。
一般的なノルウェー人にとって、日本や東京へ来るというのは、まだまだ「お~~!!」という感じの一大事。
今まで何度か仕事やプライベートで、来日したノルウェー人のアテンドや通訳を行いましたが、ノルウェー人の
「ウキウキぶり」には微笑ましくなるものがあります。
特に、仕事で、つまり誰かが旅費をもってくれて来日するノルウェー人の、はしゃぎぶりようといったら・・・。
ホント、「地球に生まれて良かった~!!」を地で行ってますね。
こんな「うきうき」ノルウェー人と一緒に東京を歩くと、見慣れた景色、見慣れた風景が新しい視点で見ることができます。
例えば、新宿の高層ビル街をノルウェー人ゲストと歩いていた時。普通に、枯葉掃除をしている清掃員がいました。
彼曰く、「ノルウェーでは枯葉を掃除する人なんていないよ!」といたく感動。
私も何だか、掃除をしてくれる人に、たとえそれが仕事であっても感謝したくなる気持になります。
こんなこともありました。
普通に都内でタクシーに乗った時、シートにかけられたレースカバーに感動するノルウェー人。
「ノルウェーのタクシーはこんな工夫しないよ!」
かたや、レースカバーなど全くもって感動しない日本人。でも「そういえば、そうだったね」と
日本のタクシーに感謝したくなる気分に。
また、駅やバス停できちんと行列している乗客や、そして電車やバスが所定の位置に
ちゃんと停まることも、感動ポイントみたいです。
確かにノルウェーでは、乗客の数も東京に比べれば圧倒的に少ないですから、列をきちんと作るという
感じではなく、電車やバスが停まるとそこにわっと人が集まり、がしがし乗車していきます。
また当然、駅に「ここに乗車します」ポイントはありませんし、バスの停車位置も結構、いい加減。
なので、ノルウェー人からすれば、あれだけの混雑電車でも静かに理路整然と乗っている日本人が、
感嘆!なのです。
あとアテンドする時に、いろいろ悩むのが食事処ですが・・・・。
ことノルウェー人の場合、それほど悩まなくても大丈夫なのは、嬉しい限りです。
というのも、大抵の場合、「おいしい!」「安い!」を連発してくれるので、助かりますね。
学生グループのアテンドでは、なるべく安い居酒屋さんへ。そこで「ここには飲み放題という
システムがあって・・・」と説明すると、「え?そうなの?」とみんなのテンションはMAXになります。
そして案の定、思いっきり飲みの限界に挑戦するのがノルウェー流。安い居酒屋さんのお料理でも、
みんなきれいに平らげてくれます。
予算がたっぷりある大人グループのアテンドでは、回らないお寿司や高級すき焼きが、無難です。
特に、なぜか知らないのですが「神戸牛」を所望するノルウェー人が目立ちますね。なぜ?
こればかりはナゾです。
あとノルウェーのテレビでやったのでしょうか、日本には「ビールで育てられた牛がいる」というエピソードを
今までノルウェー人の口から何度も聞きました。ノルウェーのパブではビール1杯1000円くらいしちゃうので、
「そんな牛にあやかりたい」と真面目に思っていそうなノルウェー人が愛おしいです。
そうそう、ノルウェー人のいいところは、基本、「いいね!」と何でも前向きで満足してくれる人が多いこと。
不満ばっかりやすぐに疲れた~を連発するような人と違って、一緒にいてこちらも元気をもらえます。
今月もアテンド・通訳の仕事があるのですが、今度はどんな出会いや発見があるか楽しみです!
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2012年5月15日1:53 PM
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