ノルウェー語講師・青木順子さんのエッセイ > 2012 > 4月
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オスロへ強烈に行きたくなる!~「北欧のおいしい時間」の魅力~

ノルウェーがグルメな国、というイメージをお持ちの方はあまりいないと思います。
当のノルウェー人自身が「ノルウェー料理?う~ん・・・別に」と積極的にPRしてきません。
ですから、私もノルウェーへ行く人に「オススメのレストラン、教えて下さい!」と頼まれても、「え~っと・・・」と少ない知識から絞り出すように、対応してきたのです。

・・・という「ノルウェーの食」を巡るお寒い状況に、救世主が現れました!
今年3月に出版された「北欧のおいしい時間」(森百合子著、P-Vine Books)。背表紙に、「デンマークのカフェから、ノルウェーの食堂まで」と書かれています。

「北欧のおいしい時間」

「北欧のおいしい時間」

そうなんです、よくありがちな1冊で「北欧本」ではなく、1冊でコペンハーゲン、ノルウェー、そしてマルメのレストランやカフェだけを取り上げた贅沢本なのです。
従来の「北欧おしゃれ本」では、ノルウェーのページだけ薄っ!てことがあり、ノルウェー愛好者は涙にくれていたのですが、「北欧のおいしい時間」は違います。ちゃんとノルウェーにページ割いてくれています。
ノルウェー語の監修をやったので、出版前に見本を頂きました。早速、本をノルウェー語の生徒さんたちに見せると、「こんなおしゃれ本にノルウェーが載るなんて・・・」とその時点で皆さん、カンゲキ!どんだけ虐げられてきたんだ・・・とつい目が遠くなってしまいます。

肝心の中身ですが、きれいで素敵な写真がまず目を引きます。
オスロのカフェ、レストラン、庶民派食堂、そしてスーパーやパンの紹介、個人のお宅訪問のページがあるのですが、「え?ノルウェー、こんなにおしゃれだったっけ?」と、「ノルウェー伝道師」を自認する私がビックリ!
実際、取り上げられたお店は知らないところの方が多かったです。

スーパーも楽しい!

スーパーも楽しい!

これはベルゲンのレストランです

これはベルゲンのレストランです

旅に食は欠かせません

旅に食は欠かせません

森さんにどうやってお店のセレクトをしたか伺ったところ、事前にノルウェーの飲食店評価ガイドサイトなどを参考にしたそうです。そして、昨年の夏と秋にそれぞれ2週間くらいご夫妻で取材旅行。よくテレビのグルメ番組みたいな強行スケジュールではなく、ちゃんと「おいしい」と思える余裕のある取材だったそうです。
特筆したいのは、ありがちな「ゴチになります」企画ではなく、森さんが身銭を切ってちゃんと本を書いていること。
これは内容の信ぴょう性にも関わってきますよね~。

数少ない知っているお店は「Pascal」です。
ここはフランス式のケーキがきれいにディスプレイされたお店です。日本では珍しくないかもしれませんが、ず~とマジパンのケーキばかりを見たり、食べたりしていた留学時代、初めてPascalを訪れた時の感動は今でも覚えています。

「Pascal」のカフェ

「Pascal」のカフェ

1998年、オスロ大学のサマースクール参加中、日本人の知人から「素敵なお店を見つけましたよ」と連れて行ってもらったのが、Pascal1号店。「おお~ノルウェーにこんな店が!」とテンションUPして、繊細な味覚のケーキを食べました。1999年に当時のクリントン大統領がノルウェー訪問した際にも、「おしのび」でPascalに立ち寄り、ノルウェー中大騒ぎになりましたっけ。

あと私が本書を読んでしみじみ思ったのは、「コーヒーが飲めないと話にならない!」ということです。
もちろんノルウェーは、紅茶よりも圧倒的にコーヒー文化圏の国です。
あいにく私はコーヒーのおいしさが分からず、いつも紅茶オンリー。
でも森さんの本には、世界バリスタチャンピオンのカフェなど載っていて、「これは行かずしてどうする!」という気分になりました。
今、コーヒーが分からないお子ちゃま味覚を克服すべく、機会があればコーヒーを飲んで鍛練中。

旅に、カフェやレストランの存在は欠かせません。
そういう意味では、その点にテーマを絞った「北欧のおいしい時間」は、頼りがいのある旅のお供です。
早くオスロに行きたいぞ~!!ノルウェーツアー催行したいぞ~!!

現在、「ノルウェー語入門クラス」が日曜日15時半で開講しています。

早く行きたくてしょうがない、ノルウェー。ということで「ノルウェー案内人青木順子さんと行く第2回ベストシーズンのフィヨルドとオスロ暮らしを感じる旅8日間」も絶賛、募集中です。

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