ノルウェーの食事情
先日、ネットで「フィンランド料理研究家」という肩書をお持ちの方がいることを発見しました。そういう肩書が存在するなんて、フィンランド料理ってすごい!と素直に感心しきり。
では、「ノルウェー料理研究家」っていう肩書はありでしょうか?
う~ん、難しそう・・・。そもそも「ノルウェーレストラン」って、日本にないみたいですし、積極的に「ノルウェー料理おいしい!」という雰囲気も伝わってきません。
では、「ノルウェー料理はまずい」か。という問いに対しては、いやぁ~どうでしょう、と言葉をにごしてしまいます。
まず、朝食についてはそれがホテルであれ、個人のお宅であれ、私は楽しみにしています。北欧の朝食はがっつり系。ライ麦パンのオープンサンドイッチがベースですが、様々なトッピングが楽しめます。ノーマルチーズ、ブラウンチーズ(ヤギのお乳のチーズ)、ハムやサラミ、酢漬けのにしん、サバのトマトソース味などなど。ホテルに泊まった場合、「ここのホテルの朝食ビュッフェはどうかしら?」とわくわくします。つい取り過ぎてしまい、日本にいる時よりも朝食は摂取過多になってしまいます。
で、昼食。普通の人は朝食のオープンサンドイッチを2、3枚、専用の紙に包んで、学校なり職場に持っていきます。これは「マートパッケ」(matpakke)と言います。私も留学中は、このマートパッケを持参していましたが、日本のお弁当の感覚から言うとあまりにもシンプルで、すぐに小腹がすいてしまいます。
そこでノルウェー人は素晴らしい解決法を見出しました!「夕食の時間を早くすれ」ば、いいんです。留学時代、ノルウェー人たちが4時頃にもう夕食を食べているのに驚きましたが、私も段々、それに倣うようになりました(お陰で、日本に戻った今でも夕食は5時頃に食べています)。
夕食のメニューはいわゆる「ワンプレート」で済みます。メインのお魚やお肉、付け合わせのじゃがいも、にんじんなどワンプレートにのっかります。パスタ料理も大人気。あと、冷凍ピザの充実ぶりは、イタリア人もびっくりではないでしょうか?
私がノルウェーに行くといつも部屋を貸してくれる友人は、幸い料理好きなので、たくさん、おいしい料理をご馳走になりました。fiskesuppeフィスケスッペ(お魚のスープ)、fårikålフォリコール(羊とキャベツの煮込み料理)、そして新鮮なmakrellサバを焼いてもらったのが印象に残っています。
ノルウェー料理は、そもそもの素材はお魚にしても、お肉にしても質が良いので、それらを生かしたものになりますね。例えば、タラはノルウェー人がよく食べる魚ですが、ただお湯で茹で、それにバターを載せて食べるのが「一番、おいしい!」と、みんな嬉しそうです。
ただ、全体的な特徴を申せば、「バリエーションに乏しい」でしょうか。日本のように、今日は和食、明日は中華、その次はイタリアン、みたいな多彩さは・・・・普通の人のお宅では難しいかと思います。そこもノルウェー人は素晴らしい解決法を見出しました!「同じものでも飽きない体質になる」です。「え~?またじゃがいもの付け合わせだ。やだ~、こんなの」なんて文句はかの地では許されません。黙々と、じゃがいもの皮を自分のナイフで剥きながら、食べます。彼らにとってのじゃがいもは、日本人にとっての「米飯」のようなものなのです。
さて最後に、外食について。「オスロでおいしいレストラン、教えてください」といった類の質問、これすごく困ってます。というのも、ノルウェーでの外食は高くつくからです。日本はとても安いお店と高いお店、ほどほどのお店と選べますが、ノルウェーではほぼどこに入っても、「え?これがこの値段?」とびっくりすることがほとんどです。ただ、近年、お店の数はすごく増えているので、多彩な味を楽しめるようになりました。もちろん、お勧めのおいしいお店もありますよ♪ 旅先でのたまの贅沢を楽しむのも乙でしょう。
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2011年9月15日10:05 AM
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