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ノルウェーツアー!(後編)

さて、120%満喫の西ノルウェーから一路、首都オスロへ飛行機で向かいます。
オスロのホテル到着後、ご希望のお客様と一緒に中心地を見て回ることにしました。

私たちのツアーは「できるだけ地元の人と同じ」も、売り物なので、移動は公共交通機関です。

オスロで新名所となったオペラ座へ。途中、5月に来日したギスケ産業大臣を見かけたので、
思い切って「ギスケ!」と声をかけたら、「Hei!」(こんにちは)と返事してくれました。好感度UPです。

テレビ撮影をしていたオペラ座

テレビ撮影をしていたオペラ座

それからゆっくりオスロ一の目抜き通り、カール・ヨハン通りを歩きます。目印となる国会議事堂や
グランドホテルなど説明しながら、地元の友達が勧めてくれたレストランで、夕食を取ります。
おいしいし、値段もリーズナブル、お客様にもご満足頂けて、「ほっ」とします。

旅の楽しみ、おいしい料理♪

旅の楽しみ、おいしい料理♪

それから更に、国立劇場などを通ってホテルへゆっくり帰りました。そう、オスロの中心地は、
とてもシンプルでわかりやすいのです。

国会議事堂とは思えぬフリーダムな雰囲気!

国会議事堂とは思えぬフリーダムな雰囲気!

翌日は、高齢者センターへの訪問プログラムがありました。

日本人の現地ガイド・コーディネーターさんが、私たちを案内してくれます。
時間に余裕があったので、渋谷にオープンしたノルウェーカフェのFuglen本店にも
覘いてみました。それからバスに乗って、高齢者センターへ。

オスロのFuglen

オスロのFuglen

ガイドさんのご友人インゲルさんが、私たちを大歓迎して、案内をしてくれました。
定年後にボランティアとして働き続ける「元気!」を絵に描いたような女性。
生き生きと高齢者センターのことを説明してくれます。

13時半には、近隣の高齢者たちが続々と「夕食」を食べにやってきます。
え?時間が早すぎ?はい、そうですね。まぁ、「温かい食事」と解釈してください。
私たち一行も、ずいぶん早い夕食を頂くことになりました。

集まった方々は心なしか、少しきれいな洋服を着ている印象。
ここが一人暮らしの方の社交の場となっているようです。

インゲルさんは好奇心旺盛で、逆に私たちにいろいろと質問をしてきました。
元気を保つのは、健康と好奇心が大事なんだなぁと、しみじみ。

終始、温かいおもてなしを受けて、感激しながら、この場を後にしました。

高齢者センターの夕食タイム

高齢者センターの夕食タイム

18時からは、オプショナルプロブラムで、「ノルウェー人の家庭訪問」がありました。
私が東京で知り合った友人のヒルデさんのお宅です。

その日はヒルデさんの誕生日と重なったので、日本からプレゼントを持参していましたが、
「花束も用意しよう」との声があがり、皆さんで買うことにしました。高級ホテルの1階に
素敵な花屋さんがあると聞いて、そこに17時1分頃到着したら、なんと閉まっていました!
そう、17時閉店だったのです。私は必死の形相でドアをどんどん叩き、中の女性は
「もう閉まっているの」みたいなジェスチャーをします。負けずに留まっていたら、
開けてもらえました。「東京からわざわざ、オスロの友達の誕生日を祝いに来たの。
お花が買いたい!」と猛アピール。「ダメ、あきらめて」と断られましたが、何とか説得して、
私だけお店に入れてもらえました。

親切なお花屋さん

親切なお花屋さん

とてもスタイリッシュなお花屋さんで、ブーケもノルウェーとは思えない洗練されたもの。
何でも日本の「フローリスト」という雑誌で取り上げられたこともある、と自慢げに見せてくれました。
世界は狭い!

さて、紆余曲折ありながらブーケをゲットし、ヒルデさん一家を訪ねます。

私も初めての来訪でしたが、彼女は東京にいた時、都心の高級マンションに住んでいた
人なので、オスロでも立派な家に住んでいるんだろうなぁと想像していました。
住所からしても、「高級住宅地」です。地下鉄の駅から、豪邸、豪邸、豪邸。
私たちは写真を撮りまくって歩く、ちょっと怪しい集団になっていました。

で、目指す住所の家は・・・・。

想像を上回るシンプルモダンな豪邸。

ヒルデさんが私たちを見つけて門を開けてくれます。相変わらず、おしゃれできれいで、
快く迎えてくれました。

家の中は・・・。はい、雑誌にすぐに載れるレベルでした。古い家を著名な建築家に
改装デザインを依頼したとか。家具もおしゃれでしたね~。

ヒルデさん宅ダイニング

ヒルデさん宅ダイニング

家の中と庭を見せてもらい、ダイニングで、バースデーケーキとお茶を頂きます。
ヒルデさんは、バリキャリ女性ですが、小さなお子さんもいるお母さん。
ノルウェー人の「仕事と家庭の両立法」や「日々の暮らし」について、話してくれました。

これだけの豪邸に住んでいるのに、感覚が「普通の人」なのがノルウェー人らしいなぁと感心。

ノルウェーのバースデーケーキ

ノルウェーのバースデーケーキ

最終日は「終日フリータイム」でした。皆さん、思い思いの場所へ行かれます。

夕食は希望する方たちと一緒にレストランで食べました。ノルウェーで感じたこと、
旅の思い出、皆さん、話題が尽きません。私もいろいろと情報を補足しながら、
案内人というより「ノルウェー伝道師」になっていましたね。

そして最終日。私は数日、オスロに残るので、皆さんを空港まで送ります。

エアポートバス乗り場まで

エアポートバス乗り場まで

とても「濃い」8日間でした。素晴らしいお客様たち、そしてノルウェーでのたくさんの
素敵な出会い・・・。「案内人」冥利に尽きる旅でした。

ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!

このツアーのもっと詳しい話が、次回のサロンで聞けます!

9/29(土)の「ノルウェーについて学ぶサロン」は、「素敵なノルウェーライフ~旅先で出会った女性たちの選択~」と題し、このエッセイでも取り上げた女性たちについて紹介します。ノルウェーの社会背景も絡めてプレゼンする予定です。お申込み・詳細はこちらからどうぞ!

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