やっぱりノルウェー人!
ノルウェーを留学先に選んだ私は「変人」かもしれませんが、日本を留学先に選ぶノルウェー人も、決して「典型的な」ノルウェー人とは言えないかと思います。
・・・・ということで、私が仕事やプライベートで親しくしている、ノルウェー人留学生L君も、そんな「典型的」ではないノルウェー人。
L君は、お父さんがノルウェー人、お母さんがイギリス人というハーフで、お母さんからは、「ノルウェー人みたいに、ぶしつけになっちゃだめ」と言われて育ったようです・・・(英才教育?)。
そのせいでしょうか、挨拶抜きで用件しか書かない普通のノルウェー人より、L君からのメールは丁寧です。また日本に留学して以来、「適応力」が高いせいでしょうか、すぐに「Unnskyld」(すみません、ごめんなさい)を連発します。
L君は、夏休みにノルウェーへ帰り、大型量販店でアルバイトをしました。向こうからメールをもらったのですが、「ノルウェー人があまりに無礼だし、仕事もしないし、もう嫌だ!スウェーデン人の方がよっぽど気が合う」と不満たらたらの内容です。
東京へ戻ってきたL君から、いろいろと話を聞いてみると・・・。
まず、L君があまりに「Unnskyld」を言うので、周りのノルウェー人が「え?なんでそんなに謝るの?」ってびっくりされたそうです。確かに、ノルウェー人はそんなに簡単にUnnskyldって言いません。肩がぶつかっても、私だけがUnnskyldって言っていたことも何度かありました。
日本では「すみません」を深く考えずに言ってしまいますが、ノルウェー人からすると「別にLのせいじゃないのに、なんでそんなに謝るの?」と、L君がノルウェーでは「ヘン」という烙印を押されてしまいます。
他にも、ノルウェーおよびノルウェー人のことを憤慨するL君。
バイト先のお店で、レジに長蛇の列ができ、新しくレジを開けると、日本のように「お次のお客様からどうぞ~」と整然と人が流れるわけではありません。ノルウェー人は我先にと、新しいレジめがけて突進。そして阿鼻叫喚・・・。
分かるよ~と激しくうなずく私。だってバスが来ても、ちゃんと行列作っていないから、みんなバスの入り口を目がけて突進。そんな光景はもはや「日常茶飯事」で、もう呆れも驚きもしません。
「・・・もう、ノルウェーもノルウェー人もつくづく嫌になった」とL君。
よほど日本に適応しちゃうと、そう感じるのかなぁ~と思って、ま、それはそれで仕方ないよね・・・と思いました。
話題を変えて、最近、フリーになったL君に、「どういう女性が好きなの?」と気軽に尋ねたところ・・・。
「まずちゃんと自立していることが大事だね。経済的にも精神的にも。あと、自分の意見をちゃんと持っていて、僕が言ったことに安易に賛成するのではなくて、ちゃんと反論してほしい。相手にはちゃんと“自分”を持っていて欲しい」と、真面目に答えるL君。
おお~、君はあんなにノルウェー人に嫌気が差したのに、その考え方はまさに「The ノルウェー人」だ~。
続けて、「日本人の女の子って、すぐに“L君、すご~い”とか言うけど、こっちがびっくりしちゃうよ。別に大したことした訳でもないのに・・・。あと、なんで自分の意見を言わないのかなぁ。結婚を急いでいるのも、違和感があるね」とも。
「文化の違いなのかなぁ~」と不思議がるL君を見て、「三つ子の魂、百まで」ということわざを思い出します。
L君はノルウェーの表層的な部分=サービスが悪い、マナーが悪いと嘆いていましたが、根幹となる考え方は、ごくごく普通のノルウェー人なので、なんとなく安心しちゃいました。
これからも、「ノルウェー人あるある」ネタで、笑いあおうね、L君♪
11/16開催の「ノルウェーについて学ぶサロン」のテーマは、「北欧をビジネスに~ノルウェー人との出会いからアクアビットジャパン代表への道~」です。ゲスト講師に北欧食品・雑貨ショップ「アクアビットジャパン」代表の福北桂子さんをお招きします。福北さんの楽しいトークが楽しめること必至です♪
10月スタートのノルウェー語セレクトレッスンは、いろいろなテーマが選べます。各回参加なので、お気軽に参加しませんか?
2013年10月15日2:48 PM
カテゴリー:未分類