小心者と講演
のっけから告知で失礼します。
9/28(金)18時より、ノルウェー大使館にて開催される「みゆき野映画祭」で、
講演をすることになりました。主にノルウェーの児童文学についてお話する予定です。
ぜひこちらのページをご参照ください。熱烈大歓迎です!
・・・とかって書いているじゃないですか。
確かに、「たくさんの方に来てほしい!」と心の底から思っているんです。
しか~し!実際に、「講演、申し込みました」とか生徒さんに言われると、お礼よりも
「申し訳ございません!」という気持ちが先に立ってしまうんです。
ちょっとこの心理を説明いたしましょう。
講演の依頼をいただく時が、おそらくテンションMAXです。
「うわ~、やった~、やります、やります!」みたいなノリで。
さてそれから、「そろそろ講演の準備をするか」という段階になりますね。
なんせ気がちっちゃいので、時間には十分ゆとりを持って臨みます。
そこでサマリーや、最近、使い始めたパワーポイントでツールを作り始めるんですが・・・。
徐々に、講演の依頼をいただいた時のテンションが、下がっていきます。
「あれも話したい、これも入れたい」みたいに「う~ん」と悩みますね。
ま、でも基本、ノルウェーに関するテーマなので、悩みも楽しいといえば楽しい範疇です。
今はさすがにやっていないのですが、講演なるものを始めた10年以上前は、
一字一句、原稿を書いていました。
鮮烈に覚えているのは、2000年、オスロ大学の留学を終えて、ノルウェー大使館で
開催された「ノルウェー文化サロン」で講演する際のこと。サマリーは事前に作っていたのですが、
それだけでは不安だったので、行きの電車の中で原稿を詳細に書きましたね。
ちょっとしたジョークまで書くというゆとりのなさ(苦笑)。はい、もういっぱいいっぱいでした。
その後、とある知人から講演を依頼され、やはり留学体験などを話す機会がありました。
同じく、「一字一句スタイル」で臨んだ講演後、「君は、書くものの方が面白いね。
話はつまんないよ」とメッタ斬りにあいました(涙)。
その言葉が以来、トラウマになったのは言うまでもありません。
ただ、確実に言えることは「場数を踏む」ことの大切さです。その後も、へっぴり腰スタイルながら
講演の依頼は受け続けました。段々と客席を見るゆとりが生まれ、一字一句書かなくても、
話せるようになったのです。
特に大事だなぁと感謝しているのは、フィンツアーで開催させていただいている
「ノルウェーについて学ぶサロン」の存在です。
2006年にスタートし、すでに56回を終えました。最初の頃は、お話するのも
気恥ずかしかったのですが、さすがに慣れますね。
あとゲスト講師の皆さんが素晴らしかったことも、勉強になりました。とりわけノルウェー人の
ゲスト講師は、最初は「この人で大丈夫かな?」というような学生ですら、プレゼンになると
堂々としていて、いかしたことを口にしている。刺激になりました!
今でも、もちろん講演前と講演中は緊張しています。「なんでこの依頼、引き受けちゃったんだろ・・・」
って引き返したくなる感覚すらあります。
ただ昔と決定的に違うのは、客席を見て、反応を感じ、本筋とは関係ない冗談とかも言えるように
なりましたし、質問に対しても余裕をもって答えるようになったかなぁ・・・と思います。(って自己評価甘いですか?)
あと印象的だったのは、私が岡山で講演をした際に、参加者の方がとても誉めてくれました。
そして去年のノルウェーツアーに申し込んで下さったのです。講演、侮りがたし!ですね。
これからも、講演の機会は「ありがたいことよのぅ」という感謝の気持ちを忘れないようにします。
小心者の限界に挑みま~す。
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2012年9月14日7:55 PM
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